ストレスから起こる体調不良の話
こんにちはお久しぶりです。
毎日暑い日が続きますね。
管理人です。
今日は自律神経の話をしようと思います。
難しそうな話ですがしばしお付き合いください。
人の生活の中で、自律神経は常に頑張ってくれています。
象徴的な例として、人の体温の話がよく挙げられます。
冬の氷点下であっても、真夏の太陽の下であってもヒトの体温は常に一定に保たれています。
これを恒常性とも呼びます。
例えば今のような暑い夏の最中では、身体の中から熱を外に逃すために毛穴が開いたり、汗出したりして自分の体温を一定に保ちます。
逆に寒い冬の中では自分の体温を外に逃さないように毛穴が閉じたり筋肉が緊張して震えたりすることによって熱を作り出したりして自分の体温を一定に保ちます。
もちろん、体温だけでなく、細胞の中の組織液もそうですし、全身の血流も出来るだけバランスをとって身体の状態を一定に保つ作用を持っています。
こういう恒常性を語る上で切っても切り離せないのが、自律神経の交感神経と副交感神経のお話です。
熱を逃したり熱を閉じ込めたりするには血管の収縮と拡張が切り替わっています。
熱を逃さないようにするには、身体の表面を通る血管を収縮させる必要があります。
冬に手先が冷えるのはこの作用にも影響しますね。
逆に就寝時に手足が温かくなるのは、就寝時は深部体温を下げる必要があるので末梢血管が拡張して熱を逃しているからだと言われています。
語弊を恐れずに言うと、血管を拡張させるのが副交感神経で、血管を収縮させるのが交感神経です。
ここまでは、ヒトが平穏無事で生活している間は自分が考えなくても自分の身体が勝手に作用してくれます。
問題となるのは、この恒常性を働かせているのが、自律神経であり、この自律神経はストレスに非常に敏感に反応していくと言う点です。
人がストレスによって体調を崩すと言うのは皆様もたくさん経験されている事実だと思います。
胃に来ると言う人もいれば、肩こりになる方、歯が浮くようになる方、腰痛になる方。頭痛なる方。症状は数知れずです。
身体の調子が悪くなり、病院で検査を受けて「特に異常はありませんね。ストレスでしょう。少しゆっくりしてください」と言われるのがこのパターンですね。
何でもかんでもストレスのせいにしないでって言うのが本音でしょう。
このパターンの根本的な解決法はストレスになっているストレッサー(ストレスフリーになる原因)を取り除くことです。
分かってはいますがそんなに簡単にストレッサーを取り除くことが出来るのであれば、初めから体調を崩すこともないんです。
もちろん物事への捉え方を変えてみたりする努力は必要な場合もあるでしょう。
そんなストレスからくる体調不良が起こる時、自分の身体の中でどんなことが起こっているのかを、まずは自分の頭で理解すると言うことが重要だと私は考えます。
このストレスに反応して身体がどういう作用をするかと言うのことは本能的な事なので、わかりやすく犬の例で説明しましょう。
春のぽかぽか陽気の庭で気持ちよくお昼寝しているとしましょう。
この状態はリラックスして副交感神経が優位に立っている状態です。
血管は拡張し、心拍数や呼吸数は低い状態です。消化器もよく動いている状態ですね。筋肉も弛緩しています。
ここに例えば、山からおおきいイノシシがいきなり近寄って来たとしましょう。
犬はすぐさま攻撃態勢になってワンワン吠えて立ち向かって行きます。
血管はたちまち収縮し、血圧は上がり動いていた消化器も止まってしまい、心拍数や呼吸数も増え、筋肉も緊張している状態です。
この変化が交感神経が優位に立っている状態になります。
よく「闘争か逃避かという状態になる」と言われてます。
脳からはアドレナリンなどの興奮系の神経伝達物質が分泌されていますね。
人間もストレスを脳が感じると身体がこういう反応をします。
闘争か逃避かの状態になるわけです。
この状態の時に闘争か逃避の行動が出来れば、事態が収束するとまた自然に副交感神経優位の状態に戻ります。
しかし現実社会で頻繁に闘ったり逃げたりすることはそうそうできません。
従ってこの交感神経優位の状態がしばらくの時間続くことになります。
こうした現実社会と自律神経の操作がアンバランスを起こしていきます。
すると次第にリラックスしたい時に副交感神経が働きにくくリラックスできない。
また頑張らなくてはいけない時に交感神経が働きにくくやる気が出ない。
ここから身体の不調が始まってくるわけです。
もっと細かい作用まで書くとキリがないので概略イメージだけ書きましたが、何となくイメージして頂けたでしょうか?
ストレスから来る身体の不調はこういう風にやってくるのです。
私たちフィットインのスタッフは、こうしたリラックスしたいのにリラックス出来ない状態のあなたを、押したり揉んだりすることで血流を取り戻し、心地良い感覚を大事にし、副交感神経を働かせて恒常性を取り戻すお手伝いをさせていただいております。
今回は長い文章になりましたが、自分の身体に何が起こっているのかを知る事も身体の不調から脱する第一歩だと思いますので、私はそのお手伝いもしっかりさせていただきます。
私たちが行なっていることは医療行為ではないので治すことは出来ませんが、皆様の自然治癒力で体調不良から脱却していくことのお手伝いを少しでもお手伝いできれば幸いです。